ドラマ化すると高視聴率を予感させる小説

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こんにちは。
私はあまり趣味というものを持っていないのですが、唯一の趣味とも言えるのが読書です。
月10冊は読んでまして、今電子書籍の冊数を数えてみたところ500冊を超えていました。セールとかクーポンを利用しているとはいえ、そこそこの金額を投資してます。
で、読んでると、これドラマ化したら結構ウケるのでは?と思う本がいくつも見つかります。
今回はこの場を借りてそのような本を紹介したいと思います。
いずれ映像化されたら先見の明があったということでw
といっても、小説好きな人なら確実に読んでいるような本ばかりですので、全然掘り出しもの感はありませんが。。

①神様の御用人

神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。

神社に祀られている神様。倭健尊(やまとたけるのみこと)とか、大国主神(おおくにぬしのかみ)とか、名前は聞いたことはあるなあ、という神様が何柱も出てきます。
タイムリーなとこで言うと、最近世界遺産に登録された沖ノ島に祀られている宗像三女神も出てきますよ。
神様って、現在の日本人の生活ではほとんど意識していないため、なかなか始めはとっつきづらいのですが、神話を現代版に焼き直して、キャラクターも現代にうまいこと合わせて、読み進めていくと段々とはまっていきます。
まだ完結はしておらず、まだまだ続刊が発表されており、すでに漫画にはなっているみたいですが、アニメ化や実写化はされていない模様。
話としては、短編が積み重なって全体の流れを作っているため、ドラマ向きの構成になってます。ただ、主人公のサポート役となっている重要なキャラクターが狐の姿をした方位神という神様のため、実写化ではそこがネックですね。。。舞台とかが適してるのかなー。
私含めて、現代の日本人は神様をほぼ意識することはなく、またそれで日常生活が困ることもほぼないと思います。ただ、神様を知ることで有名な神社の背景を知ることができるため、生活が豊かになることは間違いないと思います。
まあ、感動する話が多く泣けるポイントも多い為、単純に小説としてもおすすめです。

②スロウハイツの神様

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。

辻村深月さんによる上下巻の長編小説。
ある小説にはまるとその作家さんの小説をひたすら読んでいくということがよくあるのですが、これもその流れで出会った小説です。
(「島はぼくらと」で辻村深月さんにはまりました。)
上巻でいろいろと伏線が散りばめられて、最後にその伏線が回収される。
この小説は何度かウルウルきてしまいましたね。かなりおすすめ。
舞台化まではされているようですが、まだドラマにはなっていないみたいですね。登場人物も個性に富んでいる為、ドラマ化するには適しているのではないかと思います。
この役はあの俳優さんが適しているなーとか、そういったキャスティングを考えることが楽しくなる小説です。ドラマになっているところが目に浮かぶ。
作家さんがNGとか出しているのでなければ、すぐにでもドラマ化してほしい小説ですね。

③妖怪アパートの幽雅な日常

共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん――13歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居したのは人呼んで“妖怪アパート”! 次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。

すでにアニメ化されている為、知っている人も多いかと思います。
主人公が不遇に負けずまっすぐ生きて行くのを見て、単純に感動を覚える小説です。
ただ、何よりもるり子さんの作る料理が本当に美味しそうで。。。これがなかったらそこまでこの本も流行らなかったのでは?というぐらいに重要な役割を果たしています。
妖怪というと子供向けのイメージがどうしてもありますが、料理の描写は、酒のつまみの説明が多く、大人でも十分に楽しめる内容となっています。もちろん、料理の描写だけでなくストーリもです。
ただ、タイトルや内容説明からお分かりの通り、登場人物に妖怪が大量に出てくる為、ドラマ化の難易度は高いですよね。手首だけのるり子さんの出番も多いので、CGは必須。
でも、その点を考慮してもぜひドラマ化してほしいです。
どうでもいい話ですが、この表紙の絵はアニメの絵なんだと思いますが、個人的にはあんまり好きじゃないですね。前の表紙の方が好ましい。

④シアター!

小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた…そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが…。

もはや大御所の有川浩さんの作。図書館戦争が最も有名だと思いますが、「空飛ぶ広報室」や、「県庁おもてなし課」など、ドラマ化、映画化された作品がいくつもあります。
有川浩さんの作品は読みやすいですし、ピュアな登場人物写が多いので、作品に入り込みやすいんですよね。たまにこちらが恥ずかしくなるような恋愛描写もあって、読むのを躊躇することもありますが。。。
本作品は、そんな有川作品の中でも、まだドラマ化されていないものです。舞台化はされているようなので、ドラマ化に技術的な支障は何もないかとは思います。
(劇団が舞台の作品なので、もしかするとドラマ化したくなという有川さんの思いとかがあるのかもしれません。)
有川さんの得意なワクワク感を味わうことができる作品なので、ドラマ化されると受けると思うですけどねー。


しかし、ここ2、3年で全く紙媒体の小説を買わなくなりました。全て電子書籍。電子書籍って、文庫化されると値段が下がるんですよね。電子書籍としては中身は何も変わらないのに。不思議な業界です。